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STAND BY MEとKYT

2018/07/24

7月21日22日と佐賀県の小川島というところに行ってきた。

佐賀に来てからというもの、これまで疎遠だった地域活動へ積極的に参加するようにしている。

東京というのは不思議なもので、いつでも仮住まい、もしくはホテル暮らしのような気持ちで生活できる。だからなのか、単に僕が不精だからなのかはわからないけどこれまではほとんど地域とは関わらずに生きてきた。

 

ここを終の棲家にっていう確固たる覚悟がそこにあるわけではないのだけれども、いつの間にか地域の体協、子供会、消防団と役割を担ってしまった。

それで今回の小川島という話に。

校区の中高学年の小学生を対象に、1泊2日でちょっとしたサバイバルをするという企画。子供会の主要な活動のようで総勢30名ほどの子供たちが参加をした。僕の住んでいる地域の子供会はボーイスカウト経験者が指導者の中に多いこともあるのか、この時代にあっては結構チャレンジャーな企画がいくつかある。足のつかない海で、泳ぐことにチャレンジできる。そして防波堤から飛び込むことができるというものだ。趣旨としては、安全な状況をどうしたら作り出すことができるのかということらしい。危ないから排除するというものとは全く考えの異なるものだ。

実際には次のような安全対策をとっていた。

①飛び込んだ時に海底に接触しない深さである事。

②飛び込む高さの場所に監視員を配置。

③海の中(飛び込むところの数メートル範囲内)に浮き輪をもった救助監視員を数名配置。

④足のつかない場所での泳ぎに自信のない人はライフジャケットを装着する。

⑤一人づつ行う。

⑥やるかどうかは本人たちの意思に基づく。

⑦事前にKYTと呼ばれる危険予知トレーニング?というものを行い、みんなで活動中のリスクとその回避方法をイメージしておく。

この時僕は海の中担当だったから、ちょっと寒かったというのが本心なんだけど、子供たちは本当に楽しそうだった。何かににチャレンジして、できるようになる場面に居合わせることができるのは本当に幸せだ。

で、下の写真はその帰り。

 

リアルSTAND BY ME。

小川島にはこの写真の様なロケーションが続く。

事故なく楽しい経験ができた。めでたしめでたし。

 

とまぁ僕のプライベートの話をしたいわけではない。

この安全な環境を作り出すという部分については考えてみたいところがあって、

COBYPLAN利用者とのルールの共有や管理体制に繋がるものがある。

僕はこの管理という言葉が嫌いなのだけれども、施設を運営していく上では避けては通れない話でもある。このご時世だから、我々運営側の身の安全を考えれば、リスクは取らないのが賢明なのかもしれない。ところが、権利という視点で考えたときに、小川島で海に飛び込む時と同じものが施設利用者にはあるわけで、僕がホームページの代表挨拶の中でも触れた様に、やはり回復の権利を奪ってはいけないのである。

 

だから僕がこのあたりの話を利用者とする時には、丁寧に説明したいと思っている。具体的に言えば、その中に時間の概念を必ず入れること。これは、前どうだったか、今どうか、この先どうしていくのか、ということ。

もう少し言えば、どこからがチャレンジなのかというところまで共有すべかもしれない。

 

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