新年を迎えました。
我々のような施設とは、よろしくしない方が当然いいのかもしれませんが、
もしかかわる機会があるのであれば、その時はどうぞよろしくお願いします。
さて今日は自と他について少し考えてみたい。
自と他・・・。
先日こういうことがあった。
ある地域の自助グループGA(ギャンブラーズアノニマス)が続けられなくなるかもしれないということ。
理由はさまざまだろうし、グループの中での話なので具体的なことはわかないけど、とにかくまあそういうことみたい。
それで何が問題かというと、グループ存続のために施設の利用者さんが開場の役割を持つか否かという話に発展した。これは非常に大切な、そして悩ましい問題になる。
どういうことかというと、ギャンブルをやめ始めた新しいメンバーであるCOBYPLANの利用者さんが自のことだけでなく他のことを考えなければならなくなるというもの。お金をどう取り扱っていくかという一つの課題に取り組んでいる利用者さんにとって、他のお金を扱うこと。自分が開場しなければその場所が存続できなくなるかもしれないというプレッシャーと向き合わなければならないこと。もろもろ、彼らが生きていくためには必要なものであるが、それを引き受けられる時期はいつなのかというのが問題なのだ。
それらすべてがそんなに深刻な問題ではなく、何とかなるものであるはずなのだが、その経験を共有できる先行く仲間がいない。それを意味するのが会存続の危機という今回のケースだのだ。
利用者さんがこの話を僕に持ってきたときには、一緒に頭を悩ませた。
利用者さんが行くGAがなくなるのは彼らの回復の手段がなくなると不安になったからだ。
一緒に手伝ってもらえるかという話をされた時には、さらに頭を悩ませた。
僕はGAメンバーではなく、その家族だからだ。
結果、僕は一人の頭で考えても仕方がないと思い、依存症支援を先駆的に行ってきたDARCの責任者や、自身のスポンサーにどう考えたらいいのか相談をして、利用者さんとひとつの決断をした。
施設としては会存続のためには動かない。
利用者さん自身ができることとできないことを見極めて決断してほしい。
施設としては利用者さん自身の回復のためにできることをするので、
もし何か役割をもつなら相談してほしい。
もしせず、会が存続しないのであれば回復の他の場所を一緒に探す。
うん、シンプルでいい。
どうなっていくのか、どうしていくのか。もはや楽しみです。