居場所を見つけるために旅に出た彼が戻ってきた。
僕は依存症なんでしょうか。
僕はみんなとは違う。
そう言って彼は寒空の下、年金の証書をもって出ていく。
いつでも自分でやれるだろうから、ここではなく他の施設も見てくるかい?
そこが合えばそのまま居ついてもいいだろうし、それも違うなら戻ればいいし、
やっぱり自分でやってもいいだろうし。
信頼できる長崎のgraf長崎というギャンブル依存症施設を紹介した。
1週間後電車に乗って旅から戻った彼は、迎え入れてくれた皆に自らハグをして、
いつも通りミーティングに参加した。
彼がハグをした。