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家族の努力と本人の決断

2019/11/17

新しい仲間が今日やって来た。

幼い見かけと裏腹に状況はズタボロで、父親につれられてやって来た。

彼と会うのは2回目。

先日会った時は、自分でやれると帰って行った。

家族はそれがダメだと分かっていても、なんども尻拭いをしてしまうもの。

それは本人の苦しさや結果として家族に迷惑がかかってしまうという恐れから。

 

今回も借金の精算を家族がするので、安心して施設で治療をしないかという本人へのお気持ちで来られていたのだが、それはやめていただいた。

どうなるかは分かっている。

本人は本人で、罪悪感を抱きながらも元の生活に戻る。

施設での治療なんてやりたくもない。

 

僕から伝えたのはシンプルで、ここは借金の問題を解決するところではない。ギャンブル依存症に取り組む場所である。

しかしながらギャンブル依存症の問題に取り組めば、借金の問題はどうにかなっていく。順番を間違ってはいけないというもの。

 

この話の後、彼には頑張れ、取り組む必要が出て来た時はいつでも連絡をするようと伝えて見送った。

数日後、本人から連絡が来た。

入所を希望する、借金の取り立ての問題で家族に迷惑がかかることが心配だが、僕にはどうしようもなくなった。

 

その裏には、家族がこれまでと対応を変えた努力があることを僕は垣間見る。

家族も努力し、本人も決断した。

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