COBYPLAN

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和歌山ラーメンと早なれ鮨

2023/01/26

今関西から帰りの新幹線の中にいる。

和歌山での滞在時間は、

何十年ぶりかよく知らないけど、

大寒波の影響でなのか知らないけど、

3時間半のはずが2時間ちょっとになってしまった。

 

目覚まし通り起きたのは5:25だった。6:10のタクシーをお願いしていたので、何となく35分あれば準備できるだろうと思ったんだと思う。

パッと目を覚まし、携帯の目覚ましを止める頃には起き上がって歩き始めていた。

 

そう今日僕は和歌山ラーメンを食べるんだ。

施設に来て2年半が経った彼と今度は牛カツではなく和歌山ラーメンを食べる。どうやら和歌山には早なれ鮨などと呼ばれる名物があるという。鯖のお寿司みたいなのだが。僕は呑気に何が食べられるかななんて言っているが、実はとても大事な瞬間を迎えようとしているのだ。

 

裁判後に釈放されて、いき場所もなく仕方なく施設に繋がった彼がリハビリを続け、依存症からの回復のプログラム12ステップにおける8〜9(埋め合わせと呼ばれる)を行うために和歌山入りしているのだ。

 

正直この場面における僕の出番などない。スポンサーと呼ばれる回復者と進めてきた過程の一つの取り組みなわけで、僕が水を刺すわけにはいかない。本人の力であり、その仲間たちの力だからだ。

 

僕はご家族へ挨拶し、これまでの取り組みを伝え、またギャンブラー本人を支えてくれた行政へご挨拶し、あとはよろしくと今(新幹線)に至る。

 

僕は母と子の久しぶりの再会を横目に、帰りの電車は時刻通りいくのだろうかと駅に向かう。逆に彼はこれから3日間埋め合わせの旅となる。

もしかすると、埋め合わせで勇気づけられることもあるだろう。

もしかすると、埋め合わせで傷つくこともあるだろう。

でも大丈夫!同じ問題を抱え、乗り越えた仲間たちがいる。

これまで一緒に取り組んできたスポンサーがいる。

相手の対応に感動したならスポンサーに電話したらいい。

傷ついたのならスポンサーに電話したらいい。

 

僕はそばにいる。

 

※和歌山ラーメンは普通だった。早なれ鮨より、五島の鬼鯖寿司が美味しい!!

(コラァー!!

かきぞめ2023

2023/01/17

僕たちは自由(jazz)だ!

自由だが大きな枠組みをはみ出さない、はみ出しても戻って辻褄を合わせる。

みんなの一年がそうなるよう僕は書き初めてみた。

 

こうやってみんなで書いてみると、

表現ってのは、本当に面白くて見たものの妄想を膨らませてしまう。

つい、、手が伸びてしまったのだろう。それはあなたのものですか。

神は細部に宿る、、うんすぐそこにいる。あなたは信じてますか。

瞬(き)、、そう人生は多分そうなんだ。だからこそ今だと思いませんか。

再起、、うんもう始まってる。あなたはこれまでも起きていたとは思うよ。行動が違ったのかもしれない。

変化、、うんしてる。支えあっての変化である事は知ってるでしょ。

愛、、そうあなたが行動で示しているそのものだよ。僕も見習うよ。

勇往邁進、、多分往が住になってるのはそうじゃないという意味なんでしょ。目標にひたすら向かって何かを達成するのはカッコいいけど僕はそうなってない。そして、それで良いんだと思う。

磨く、、ピカピカになるまで磨いてください。そしてそれがあなたらしくあります様に。

人、、そう金八ふうに言えば1人は人とならず。支えられてるんだよね。

自立、、自ら立つ、ために助けが必要。だよ、きっと。

絆、、人と人の繋がりって意味もあるし、人の行動をつなぎ止めるための縄という意味もあるんだってよ。僕は縄にはなりたくない。あなたもjazzで行こう。薄いのが気になるけど、ニヤリ。

再出発、、行ってらっしゃい!いけるいける!

ヤル気、、うん。出すよ僕も。でも疲れたら休みたい。

歩く、、そう歩いたほうがいい。そして食べるものも!血糖値を下げてこう!

 

春にかけてマイペースで行きたい。

そうしないと春先もたない。

新年を迎えました

2023/01/06

怒涛の年末をやり過ごし、

何とか新しい年を迎えた。

 

この絵を見て、

誰が職員で、

誰が施設入所者で、

誰が社会復帰したOBなのかわかる人がいるだろうか。

 

いや待て、ここに写ってる人たちはcobyplanと関係ある人たちかどうかも本当のところは分からない。

 

僕たちが生きているこの世界は、これだけ科学が発展しようとも、

実は不確実性の連続なのかもしれない。(社会学者風)

 

だからこそ、信じる力が必要なんだ。

 

振る舞った刺身は前日僕が釣り上げたカンパチだ。

伝えたからには皆んなそれを信じている、はず!

 

2022クリスマス会

2022/12/20

クリスマス会。

恒例の寸劇はYDの物語。

前日来たばかりのtbsも、主役の親父さん役として名演技。

 

つい先日まで、ギャンブルやら借金やらでどこから手をつけたらいいのか分からない状況だったのに。

ようこそ!何も状況は変わってないけど、ここには仲間がいる。

本番前に組んだエンジンの様に、信じて身を任せてみよう。

ありがたい

2022/12/19

職員の急な欠員のため、一緒にお仕事していただく方を1名募集した。ご応募いただいた皆様に感謝しています。

お時間とっていただき、本当にありがとうございました。

新調したブラックスーツ

2022/11/24

佐賀に来てからの恩人であり身内でもある大事な人が突然この世を去った。カミさんの実家に盆正月帰省すること以外縁もゆかりもない佐賀の地で、新しい生活を始める僕に寄り添ってくれたのは彼だった。

当時流行っていたオンラインゲームに誘われ、僕以外は地元の仲間内だったのだが、毎晩遅くまで通話しながらオンライン上の知らない誰かと銃撃戦を繰り広げる。

オンラインより、実際に銃撃戦をやろうということになり、各自お気に入りのガンを購入し、その調整をああでもないこうでもないと言いながらやり、結局は本場のサバゲー会場で戦いもした。

別にガンだけが彼との付き合いではない。

佐賀で発掘した美味しいお店には一緒に行った。

便利なキャンプ道具が見つかればそれを自慢しあった。

うちの愛犬ピースを何故かラッキーと呼び、手懐けた。

バイクで一緒に阿蘇山登った。

佐賀の有名な峠を一緒に走り抜けた。僕のバイクはギアチェンジで片手運転になってしまう峠向けのバイクじゃないのに。

言えばキリがないけど、佐賀での新生活はあなたのおかげでスタートすることができた。ありがとう。

 

父親はあなた以外いないけど、1人残った愛娘はうちの家族として一緒に生活することにした。

 

僕にできる事を、やってみようと思う。

 

そしてこれは、

いつでも、

どこでも、

誰とでも、

僕の生き方の核となっている部分なので、

「よしくんの世話にはならんでよか」とか言わないでよ。

 

本当にお世話になりました。

ありがとう。

活躍!

2022/10/23

中国地方への出張となったので、これはと思い連絡した。

幸せな事に半年前に退所して、社会復帰したRと会うことができた。

彼は僕と同い年で、ギャンブル後の横領で留置され、家族に連れられて不本意のまま施設入所した人だった。

 

1ヶ月ほど前に連絡して、社会復帰したのであれば、飯でも奢ってくれとジャイアンばりに彼に迫り、その後連絡も取らずに当日約束の場所に到着すると改札の向こうに少し痩せたRがいた。

 

僕は今、PTAの役員を降りた事に託けて髪の毛がチャラい事になっているのだが、それにちゃんと反応してくれお迎えしてくれた。

 

とりあえず、タバコの吸えない数時間を解消するために一緒にタバコを吸い、その後店に向かう。

 

例の奢ってくれる店だ。

入店し、僕は彼と同じメニューを頼んだ。

 

2時間ほど近況を語り合い、彼から聞いた、社会復帰も大変だが幸せを感じることも、大変なことも施設生活以上に多い。だからこそ頑張れなくなったら俺には施設があるという言葉を聞いて、一緒に過ごした時間の意味を感じた。

とうぜん、施設の職員と利用者という関係では無いので食事代は僕が支払った。

 

その後、車で片道2時間の僕の目的地に車で送ってくれた。山陰道中、いくつかの観光スポットへ寄ってくれるような話を運転手はしていたけれども、僕にとっては彼との時間の方が大切だと思ったので全て拒否した。

パートナーのこと、子供たちのこと、仕事のこと、自分のこと、

一通り話して目的地に到着した。

エントランスで写真を撮り、僕はホテルに彼は車に、

振り返らず、またねとお別れした。

いま

2022/10/21

地域の川掃除をしたり、

 

朝食食べたのに、カップラーメンで昼食までお腹を満たしたり、

 

無事就労プログラムを経て旅たった仲間が職員とパイまみれで抱擁したり、

 

ソフトボールで汗を流したり、

 

釣り部に入部し、釣りにハマってしまうものもいます。

 

とはいえ、

 

家族との関係がどうなっていくのか、

仕事をどうしていくのか、

ギャンブルでできてしまった借金をどうするのか、

 

それ以前に、おのおのが傷付けた人たちへの埋め合わせをどうしていくのかまだまだ探せば問題の山。

彼らはそれもわかっている。

問題がなくなることはないけれども、

生きていくことはできるし、楽しむこともできる。

 

それが施設の「今」です。

そして、「今」を大切にできないのに、過去も未来もない。

過去は変えられないけど未来は変えられるって、今じゃ自己啓発本でも言わなそうだけど、僕らの脳はその考えに支配されていて、生きていくのが大変になる。

 

だからこそ大事なのは「今」であって、

それは刹那的な意味合いでは無い。

 

今を大事にしない人は、総じて自分の人生を大切にしない。

僕はそう思っています。

なつやすみ

2022/08/03

何が起こったかびっくりしたでしょう。

今日はyoutube的に言えば、規約に違反するギリギリのレベルで国会議員のガーシーも驚きの下品な内容を含みます。

下品なものが苦手な方は、絶対にここで閉じてください。絶対ですよ!絶対!

 

まず初めの動画でお分かりだと思うが、COBYPLANでは仲間達と川遊びに行った。川遊びといってもテントサウナに火を入れて海パンいっちょで大の大人が大はしゃぎする。

そう言えば聞こえはいいが、、、どう見ても何かわるいことをしている雰囲気。煙突からの煙がまたそれを助長している。ああ、煙は今のところみえてないですか。

それでは中を覗いてみよう。

確かに悪そうな(笑)、いえ、言い間違えました。サウナを楽しむ人たち。

このサウナに入った後に、冷たい川に飛び込んで「ととのえる」らしいです。KIもしっかりととのえてます。噂ではこの直前にポテトチップスとカルピスを摂取しておりましたが、今日は特別らしい。この後栄養指導をされることになりました。

そうそう、写真には映ってませんが薪ストーブが中にあって、その上にサウナ石が乗っかってテント内がサウナになってます。普通に90℃超える優秀なテントサウナです。

ではサウナ後に川でととのえている人たちはどうなってるか見に行ってみよう。

回復するとこんなことまで出来るようになるんですって。

一人で機械に向かい、玉やコインばかりを眺めていた彼が。

昨年の今頃、手持ちの1万円と愛読する本を売ってたかだか数千円の金を作り施設をでた。これからは仕事して自分でやっていくと出て行った彼が数日後に隣県のネットカフェからヘルプの連絡。就職どころかギャンブルやって何もできずに戻ってきた彼が、一年のクリーンタイムを作り今では言葉通り丸裸になって仲間と楽しんでいる。

仲間の中で丸裸になるって、何だかいいじゃないか。

 

体の不自由さでなかなかみんなと同じことはできないNさんも雰囲気を楽しんでいます。

最近釣りに行けなくて寂しそうではあります。

ま、夏は魚の味も落ちる、、、釣り人に魚の味は関係ないみたいですが。

あれ??

ゆうたがいない。もしかしてここは川だし溺れたんじゃないかって心配になるのも一瞬だった。

あの人はいつもみんなの中にいて、でも個で遊ぶ人だからと思って行ってみると、

やっぱりいた。

滝行らしい。

ゆうたはここで、ととのった、と言っておりました。

 

わかった。僕が悪かった。。。

 

最年長の最近クリーン1年を迎えたテツオ氏は、もっぱら監視員。

もと海上G隊の本領発揮です。一通り自分自身が楽しんだ後は周りの危機管理を行なっておりました。

仏のテツオ、監視員のテツオ。

今月から集団生活からアパートに引っ越しして、就労プログラムに移行します。

 

最後はこの二人。

もはやモザイクいらんやろ。

そういうわけで、COBYPLANのみんなも夏を満喫しておりました。

 

しっかり言っておかねばならぬこともありまして、COBYPLANはギャンブル依存症回復施設でございます。

これまで人や社会にご迷惑をおかけしたこともあったかもしれません。いえ迷惑ばかりかけていたことでしょう。

そんな彼らが何でこんなに楽しんでいるんだと思われる方もいるかもしれません。

でもこれらの楽しい感覚は、ギャンブルそのもの以外に感じることがなかった彼らにはとても大事な体験です。

ギャンブル以外に熱中できるもの、良き趣味を。

実はこれとも違うのです。

 

彼らに共通するのは、同じ問題を抱えたもの同士の集まりであるということです。

その中での体験。今後社会へ戻る彼らの礎となるモノです。

 

 

今日は長くなってしまいましたが。

暑い日が続いております。皆様におかれましてもお体ご自愛くださいませ。

何のこっちゃ。

お母さん

2022/07/07

七夕。あいにくの天気だったけど今日も素敵な男女の出会いがあった。空港にお迎えにあがって、初対面の女性と会う。ドキドキした表情で丁寧に挨拶された。電話では何度か話したことがあって、僕の中ではイメージ通りだったけど、髪の色を明るくして色気づいた、いやチャラい僕に初めは気が付かなかったと後で聞いた。

 

ちょうど1年前に、その女性と似た男性と会ったことを思い出した。サッカーボールを持って、運動着で登場したんだったか。

挨拶しても、アーハイ、田中さんに言われたんで来ました。ミーティング出なくていいんですか…。

本当はこんなはずじゃなかった。別の所に行って生活保護かかれば良かったんです。ただ2万円持っていたのに、カツアゲにあってしまって、どうしようも無く…。

大変だったな。ここで少し安全な生活を取り戻したらいい。

男性とはそんな感じの出会いだった。

 

cobyplanでは節目に家族と会って、どう生きていくのか考える機会がある。とても大事な局面と言っていい。

 

どう生きていくのかなんて、僕の考える事では無い。だからこそ、その時には両者のやり取りを見守る。そしてこれまで本人が取り組んできたこと、そして今の課題をそのまま伝える。施設でやるべきなのか否かはやはり僕の考える事では無い。

 

今日女性は、男性との2人の時間を作ってほしいから少しだけでいいので席を外して欲しいと言われた。そして、快く受け入れた。

後で聞くと女性から男性への埋め合わせだった。この埋め合わせとは依存症の方々のプログラムのワンシーンなのだが、謝罪や償いみたいなものだ。

 

とはいえ、この男女の関係で言えば多くの場面で迷惑をかけてきたのは男性の方。

お母さんは息子が施設で取り組んでいる間、自身もギャマノンや家族会で取り組まれていたことがよくわかる。お母さんは自身の問題を解決してきたのだ。ギャンブラーがどうであれ、自身の問題は何だったのかを取り組んできたのだ。

 

地元に帰りたい、家族に近くにいたいと言う息子の意思は言葉だけに終わった。

実はこの息子、数ヶ月前から福祉的な就労に出ていてお金を貯めていた。生活費もほぼ自己管理なので地元に帰ろうと思えばいつでもできる事でもあるのだ。

帰りたい気持ちは伝えつつ、面会は自分で切り上げた。

 

帰り際にご飯を一緒に食べに行こうとお母さんを誘った息子は、2回分の給料を使って焼肉をご馳走し、駅までの送迎は僕にお願いして施設に戻って行った。

 

 

お母さんといえば、数ヶ月前に本人との面談を契機にギャマノンに繋がった方もいる。お母さんの変化は顕著。これまで施設生活を送っている本人の為に、熱い思いの何かをとどけていた。食材と同時に本人が困らないように丁寧なレシピ。ちょっとしたアドバイス。今はそんなことはしない。本人にではなく、施設のみんなは何が喜ぶかと聞いて献品を送ってくれる。時々、本人のために何かしたくなるけど、それは違うと気がついてもいるので、それを施設にしっかり確認し止めることができる。これは大きな良い変化だ。ギャンブラー本人に必要なのは、お母さんじゃなく同じ問題を抱えた仲間である事を信じての行動なのだ。もちろんギャンブラー本人が、頼るのはお母さんじゃ無いと気がついて仲間を頼るようになったことは知るまい。新しい仲間が来れば誰よりも大事にするようになった事も知らないだろう。

 

僕は関わりのある方々に、何というか、こう言う、見えない力が働く瞬間を幾度と見せてもらって感謝しかない。

 

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