休み明けに「昨日どう過ごしてた?」なんて会話の最中だった。
先日入所したYがこう言うのだ。
「昨日危なかったっす!肉の塊が火を噴き始めて、あれ水かけちゃいけないんすね!?すいませんでした。」
何が起こったのか。
冷凍の豚バラの塊を、調理しようとしたらしいのだが、おそらく時間かけて火を通せば解凍されて、結果的に調理されるというノリのようなもので調理し始めたのだと思う。
彼は20代の男性で、料理という料理をしたことがないらしく、豚バラの塊肉を調理するにあたり、大量の油を用いてはじめたようだ。
簡潔に言うと、冷凍された豚バラの塊を揚げ始めてしまったのだ。
結果は想像通り、油がはねて発煙し、自動火災報知機が反応し、火事です火事です!とアラームが鳴り始め、
慌てて消火活動となるわけだが、そのころには混乱し、
えーい!と反射的に放水を開始する。
すると火の手はますます広がり、煙の量も増え、まさにパニック。
何とか隣のリビングにいた仲間と一緒にフライパンを外に投げ、事なきを得たようで命拾いした。
せっかくなので付け加えてみよう。
ブレーカーが落ちた!このことも彼が来るまで施設として起こらなかった出来事。
いくつかの作業を同時に行っていたようだ。
これは何も彼を責めているわけではない。
今回の出来事でわかること。
生活を共にしてみないと見えない、その人が抱えている生きていくことへの困難さ。
やっぱり施設につながってくる人たちは、ギャンブルだけが問題ではない。
そのことに一緒に取り組んでいく必要性があるんだきっと。
あーよかった。ケガもなく火事にもならずにすんで。