COBYPLAN

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1piece

2022/02/02

ルフィーのゴムゴムのみの覚醒がそろそろ見たいねとか、

ギア5はどんな感じだろうとか、

僕は青雉が好きだから、彼の動向がどうなっているのだろうとか、

そういう週刊少年ジャンプONEPIECEの話ではない。

 

1PIECEです。

ギャンブルからの回復やリハビリといったことを考えるときに、

多様性があって、それこそ人それぞれといったことになるのだが、

COBYPLANは回復できた人たちの体験や考え方だけにとらわれることなく、

その人にとって何が?と言ったプランを考えることも大事にしている。

これはいうまでもない事だけど、その体験を否定するものでもない。

 

施設入所者は決まって目安が欲しいもので、いつまでに何ができればどうなるのかといった答えを欲しがる。

1ヶ月問題なければ生活費の残金を確認されなくて済むとか、3ヶ月経てば一人で行動ができるようになるとか、1年やらずに済んだら仕事に就けるとか様々。

正直こういうのはクソの役にも立たない。

ある程度その辺りの判断は職員に任せているところもあるので、僕の意図しないところでそういった目安が自然発生的に生まれていることもあり、おや?と思う時もある。

直接僕に直談判してくる利用者に関しては、職員にどう思う?と聞いて責任を委譲することもある。

 

そうは言うものの目安を作ることもある。その人に必要なものであるのであれば。

中身はもちろん人によって違う。

 

脱線したが本題に戻ろう。

ピースのリハビリがようやく始まった。昨年4月に来た彼の回復が始まった。

この間何をしていたのか、施設の役割を全うしていないではないかと思う方もいるだろう。しかしそうでもないのだ。施設に入ったはいいが、最後の1PIECEが揃わないと完成しないパズルのように、なんとなく遠目に見れば同じ作品でも、よって見れば足りないPIECEに目が行き不完全なものとなる。遠目でいいじゃないか、いやそうじゃない。かといって完璧を目指しているわけでもない。ただ大事なことではあるのだ。僕たちには、そのタイミングをコントロールしないで待つことが必要な時もある。自分で気がついて拾ってはめるだけなのだ。

 

ピースには、万能な母がいた。

なんでも叶えてくれる母で、愛に満ち溢れた人。

ただし、与えすぎて自身もボロボロになっていて、欲しがるPIECEもボロボロになっていた。

この不健康な絆との付き合いが入所後もしばらく続いたのだ。ギリギリのところで全てを叶えるということをしなかった母の判断を、今となってはリスペクトするが、正直ギリギリのところだった。

 

 

仕事を探して就職し、仕事につけたら回復だと言い張る彼に生活費の全てを託し、就職活動の時間を与えた。

3日後に、ギャンブルでお金を使い果たした彼からのやり直したいという懇願を持ってリセットされた。

ようやく頼るべきは家族ではないと諦めがついた。

行ったり来たりはするだろうけど、それでいい。

今日から始めよう。

 

すっからかんの彼を救ったのは、施設に届いた献品と仲間同士でのもののやり取りをしないというルールを冒してまでタバコや食べ物を与えてくれた仲間たちだったことを覚えていてほしい。スタッフの目を掻い潜り、リスクをとってくれた仲間たち。

 

ま、僕は知ってるけど不問。ルールより大事なものもある。

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